Non-binary日記

心ー魂ー体 すべてで生きていくために。ジェンダーのこと、身の回りの思うこと。

男女別トイレじゃないと困るのは誰なのか?ープロローグ

公衆トイレが苦手。

 

性別違和がある人にはよくある感覚かもしれないですね。

 

そもそも、「男女別トイレって必要?」っていう話をしたいのだけど、その話をする前に、どうしてそう思うにいたっているのか、私の経験をお話しします。

 

 

私の場合、「身体は女型」と割りきって、基本的には女性トイレを使っている。

 

のですが・・・。

 

以下、あるあるパターン。

 

 

覚えておいて欲しいのは、女子トイレに入ると決める時は、いつも「平静を保つ修行」スイッチを心の中でポチッとします。

 

その覚悟の上で、いざ!!

 

①動くモアイ像モード

 

女性トイレスペースに足を踏み入れる。

 

→できたら人がいないことを確認。

人がいても、怪しい空気が流れないことを確認。

 

→視線があったってなくたって、「だって体は女だもんね」と、普段は全否定しがちな自分の体にしがみつくようにして安全なる個室へ滑り込む。

 

さながらモアイ像がいきなりトイレに入ったらどういう反応をするか、モアイ像になりきってみんなを観察している気分。

 

or 視線が怖すぎて本懐をとげずスゴスゴ退場

 

モアイ像がトイレに入ってくることで、その場に慌てる人がいたら、それはもう、モアイ像はゆっくりと出て行く。

 

 

②トイレのゴキブリモード

 

女性トイレスペースに足を踏み入れる。

 

→なにごともなく無事、安息のパーソナルスペースに入場。

 

→聖域を出て、聖水をいただくごとく手を洗っていると、鏡ごしに、トイレに入ってきたおばちゃんと目が合う。

 

→おばちゃん、「はっ!」とびっくりした顔をして慌ててトイレエリアから退出。

 

→5秒後、納得いかない顔をしながらおばちゃん、再入場。

 

こういうマダムは上品にも、自分が間違えて男子トイレに入ってしまっていないことを確認しているのです。

 

そして、慌てず、騒がず、ただ不審げな目線だけを送ってきます。

 

マダムは決して自らの手を汚してゴキブリ退治に乗り出したりはしません。

 

なので、こちらも慌てず騒がず。カサカサと退散するのです。

 

③指名手配犯気分

 

トイレに入場。

 

→怪しげな目線をこちらに送りながら、急いで出ていくおばちゃん。

 

やばい!

 

(こういうケースはたいてい警備員か警察を呼んでくる)

 

→慌てて逃げる。

 

「実は女なんです」

なんて説明、死んでもしたくない。漏れた方がましである。もはや、モアイ像とかゴキブリとか言ってられないのであります。

 

悪いこともしてないけど、とにかく「あの人です!」って言われる前に出ていかなきゃいけないので、逃げます。

 

以上、3パターンでした。

 

もちろん、無事にトイレの個室に入り目的を果たすことも多いのですけど・・・。

 

こんなことが何度も起きたら、トイレに行くの、嫌になると思いません?

 

それにしても、どうしてそうして慌てるのは、お姉さまじゃなくておばさまなのでしょうか。

 

そんなわけで、我思うに、

 

「トイレなんて全部個室だけにすればいいじゃん!」

 

ですが、そういう話をするとあまりいい反応だけでもありません。

 

次回はそこらへん、じっくり考えてみたいと思います。